ボンノム小屋 → エリザベッタ小屋へ

    

出発時刻 
    7:00

到着時刻
    15:13
標準距離     14.2km

山登り      943m
山下り   1180m

一日総歩行 
 31.010 
 21.39 km




今日も雲ひとつないいい天気。朝6時頃に1階の食堂に降りていくと、O夫妻がすでに朝食をとっておられた。まだ他には誰もいない。カウンターにはコーヒーも準備できていなかったけど、早く出発したかったので私たちもそのままテーブルについた。食事の後、O夫人が小屋のスタッフにフール峠越えの様子を聞いて「ノープレブレム」だって,と教えてくれた。おそらく残雪で危険と思っていたので、谷を降りて安全なシャビュー経由を予定していたが、他の人が行けるのなら私たちにだって行けるかも、と急遽変更。ちょっと不安もあったがフール峠を越えることにした。
今日のコースは登りが約1000m、下りが約1200mと、かなり強行軍である。でも割りと簡単に「ノープレブレム」と聞いたので、スパッツもアイゼンも付けずに出発して、大変な目にあった。


6:15  今日も朝日がきれい。


7:08  小屋を出てから振り返ったところ


7:21  フール峠目指して黙々と登っていく。


7:29  もうすぐTMB最高地点のフール峠。雪がだんだん深くなる。



7:46 フール峠についた。両サイドは小高い山になっていてその鞍部を通っていく。



7:51 フール峠からの下り、雪渓の急斜面が目の前に広がった。しまった、アイゼンもスパッツも付けていない。スティックも一本。かかとで踏ん張ってもズズズーッと滑る。じじは私にお構いなくどんどん降りていくが、滑って止まらなくなりそうで怖くて怖くて何度も尻もち付きながら、なかなか先に進めない。おまけに靴の中には雪がどんどん入ってくる。雪を掻きだしたいが滑ってかがめない。下の方に小さく見えるのがじじ。とにかくあそこよりもっと下まで四苦八苦しながら、汗だくになって降りた。一区切り降りたところで靴の中に入った雪を掻きだしていると、じじはすましている。私のズボンの裾の始末が悪かったみたいで、靴の上にすっぽりズボンのすそをかぶせていたら雪が靴の中に入らないと言われた。私は逆に靴の中にズボンの裾を入れていた。なるほど、そういうことかと納得。背中のザックの中にはスパッツもアイゼンも入っていたのに、雪の上で取り出すこともできず、何のために持って行ったか分からない。


8:15  一息降りたらごつごつした岩場、おっかなびっくり。



8:21  そしてまた雪渓。この後滝や沢を横に見ながら下っていく。足跡をたどりながら下っていくが、ちょっと雪道の色が黒ずんできたところで、じじが雪渓を破って沢の流れに落ちてしまった。一瞬のことで、すっぽりと体ごと落ちた。すぐ上がったが、靴もズボンも濡れて、どうしようと私の方が泣きべそかきそうになった。ところがタオルを出して水をふき取ったら、靴の中には水は入っていないという。ズボンが水をはじいて靴は靴でゴアテックス、どちらも新品だったため、防水機能が低下してなかったんだ。よかった。ズボンも履きようでスパッツの役目をちゃんとしてくれる。
しかしまあ、たいそうな山下り。


8:56 悪戦苦闘しながらの後はこんなさわやかな草原。



9:16 雪のそばでアルペンローゼは鮮やかに咲き誇っていた。



9:22  1時間前に悪戦苦闘したことが信じられない


9:26  山肌いっぱいに、咲き誇っています。


9:42  ジグザグとずーっと谷を見下ろしながら下っていきます。


11:09  グラシェ谷を過ぎて、少し登ったところにモッテ小屋があった。ハイカーが見えたので少しお昼には早かったが、レストランでジュースを頼んでランチにした。



12:11  緩やかなハイキングコースです。


12:31 振り返るとフール峠付近から降りてきた道が見える。 


13:24  セーニュ峠に近づくと道はなだらかになった。


13:41  広々としたセーニュ峠。ここからイタリア領だ。


13:43  思わずバンザーイ!


13:52  2510mもあるこんな峠に、マウンテンバイクを押して若者が次々に登ってきた。何十人と。か細い女性もいた。どちらの方面に降りていくのだろう。私たちよりも長く休憩を取っていたから、わからなかった。


14:18  INFO EXPO MONTAGNE と書いた建物があった。中には案内の人がいて、スキー関係かな?展示物があった。立派な避難小屋かと思った。 


14:55 お花畑がずーっと続いています。


15:08  やっとエリザベッタ小屋に到着。小屋は山の中腹にあり、歩いてくる方向からはちょうど陰に隠れて、すぐ近くまでたどり着かないと見えなくて、すごく遠くに感じた。やっと着いた、が実感。


16:18  小屋からは明日通るコンバル湿原がヴェニ谷横行に続いているのが見渡せた。



エリザベッタ小屋では、昨日出会ったO夫妻が先について、ビール片手にテラスで待っていてくれた。明日の予定を聞くと、私たちが泊まる予定の小屋より先のクールマイヨールまで行くとのこと。実際予定通りに行くと午前中には予定していた小屋についてしまう。いろいろ考えて予定の小屋をキャンセルし、街中のクールマイヨールのホテルまで行ってゆっくりすることにした。このキャンセルの連絡とホテルの予約をiphoneでしないといけないが、みんなが一斉にWIHIを使っているので、なかなかつながらない。でも今日中に何とかしないといけないので、必死。そして食事の時間になって、みんなが席につき食事をしている時間にやっと弱い電波をとらえた。というわけで、私の食事の時間がほとんどなくなり、写真も撮れなかった。

今回2回目の30.000歩超え、距離は21kmも歩いている。。無理してるなあ。




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