1年のうち1か月だけのサマー・ヴァケーション。ここ8年間続けている我が家の約束ごとです。わたしこと「ばば」は、この約束事を守ってもらうだけで、残りの日々が家に引き籠って家事三昧に追われていても、文句も言わず、元気を保っているのです。さて次のバケーションは・・・、といろいろ考える時がばばの至福の一時です。
じじは、何十年か前から「一度でいいからルーヴルに行きたい」と事ある毎に口にしていました。私は、以前スイスに行った時、叶うなら「トゥール・ド・モンブラン(以下「TMB」と記述します。)」を歩いてみたい、と、かなり手が届きにくい夢を持っていました。そんなことを考えているとき、TMBを歩くマニュアル本が発行されていることを知りました。すぐにネットで注文して開くと、なんと半年前(2015年4月)に初刊が発行されたばかり、それまでの情報収集ではなかなか自分たちの力だけでは回れそうになかったものが、もしかしたら?という期待に変わった瞬間でした。
もうここまで来たら、できる、できないの問題ではない、何とかしように気持ちがかたまり、出発までの葛藤が始まりました。1か月のうちの前半をTMB、後半をパリ滞在と決めて、じじばばの願いを平等に織り込んでの今年の計画となりました。