オーナー夫婦は昨日から旅に出かけた。今朝は音出しても大丈夫。ほんと窮屈だった。たぶん私たちが気を使っていたことは通じていたと思う。代役の彼が今後どうなのかはあるが、でも気が楽になったのは事実。 今日は4日間有効のミュージアムパスの3日目、オルセー美術館へ行く。ルーヴル美術館とはセーヌ河を挟んで対面にあるオルセー美術館。この日も開館時間の9時半に合わせてアパートから歩いて行った。アパ―トからは河一つ分だけルーヴルより近い。 さぞやここも並んでいるかと思いきや、ルーヴルやベルサイユとはまるで違って全然混雑などしてない。スルーでとても気分がよい。もちろん荷物チェックはあった。 オルセー美術館は19~20世紀の印象派の作品が展示してある。教科書や歴史の本に出てくる作品がこれでもかこれでもか!ってぐらい次から次へ、この日のカメラに収めた画像は284枚あった。 いやあ、ルーヴルとは全然違う。とってもなじみやすい。ルーヴルが重厚ならこちらは軽快、美術に鈍感な私にも、とにかくワクワクして観覧できる。じじは、あとでゆっくり整理しながら楽しむつもりで、絵画と一緒に作者名も入れて撮っていた。 熊本・下通りアーケードのモデルになったといわれているモダンな中央ホール。長距離列車のターミナル駅だったものを改装して作られたそうで、地下ホームからの吹き抜け構造をそのまま活用して作られている。天窓の採光が一段と心を弾ませてくれた。 ヴィーナスの誕生 カバネル アシル・アンブレール セザンヌ 笛を吹く少年 マネ 落穂拾い ミレー 食事 ゴーギャン 自画像 ゴッホ 昼寝 ゴッホ 草上の昼食 マネ 婦人と団扇 マネ 右向きの傘の女 モネ ルーアン大聖堂 モネ 水連 モネ 青い踊り子たち ドガ 台所のテーブル セザンヌ 14:53 何時間いても飽きないオルセー美術館だったが、モネの水連の連作がオランジュリー美術間にあるというのでそちらにも行ってみることにした。セーヌ河を渡ってチェイルリー公園を進むとコンコルド広場の手前にある。チェイルリー公園そばを歩いていると一人の女性が署名をしてくれと寄ってきた。避けて通ろうとするとしつこくまとわりついてくる。じじがうるさいと大きな声を出すと、その女性は大声で何か言って持っていたクリップボードでじじをたたいた。離れても後ろからブツブツののしっている声が聞こえた。後で本で読んだことは、これもスリ集団の一味だとか。油断すると罠はそこら中に一杯あるようだ。 セーヌ河を渡る。 14:55 橋の両脇には鍵の錠前がたくさんかけてあった。願掛けなんだろうか。 モネの晩年の大作「水連」。ふたつの楕円形の大広間の壁いっぱいに、8点の作品で飾られていた。 ピカソ マリー・ローランサン 犬たちと女性 アンリ・マティス モーリス・ユトリロ ルノワール ピアノに寄る娘たち モネの睡蓮の一連作のほかにも、オランジェリー美術館には魅力的な作品がたくさんあった。 前へ 次へ |