● TGV Lyria でパリリヨン駅からジュネーブへ

       
  08:11   PARIS GARE LYON    
 
11:27   GENEVE CFF

     
パリには行き先によって違う7つの国鉄駅があり、それぞれの駅からイルドフランス、地方、ヨーロッパ近隣諸国まで行く事ができ、駅によって行先が決まっている。今回後半で15日間乗り放題のフランスレイルパスを購入しているので、行きたい場所への乗車駅がどこなのかはかなり重要なことだった。

ジュネーブ行の列車はパリ・リヨン駅から発車する。私たちが乗る列車は8時11分発で3時間16分かかり、11時27分到着予定。フランスの高速列車といってもTGVLyriaは新幹線ほどピッカピカでなかった。重いスーツケースを引いているので、電光掲示板に表示されてから列車の出発まであまり時間がないのはとても不安だったが何とかセーフ。走って滑り込むように乗り込む人も多かった。

7時29分現在、まだ7時53分発の列車のホームが決まっていない。Hall2とだけ決まっている。私たちが乗る8時11分発のジュネーブ行はHall2から出る。
  

 TGV Lyria  ものすごく車両が長い
    

TGV Lyriaの車内
 


一等は軽食が出るということだったので、飛行機みたいなのを期待していたが、がっちりしたおじさんが二人でワゴンを押してきて、パンと水と小さなクッキーだけ配ってくれた。期待外れ。でもどういうわけか、二人目のおじさんがにこっとして私にパンを一個追加してくれた。不満そうに見えたのかなあ?

ジュネーブ駅はフランス国鉄とスイス国鉄が一緒になっている。コルヴァナン駅というが、TGV Lyriaを降りてホームから通路を行くと途中で国境があり、税関みたいなところを通過する。実際はノーパスだった。わかりにくかったけど、何とか通過してスイス側待合所に行き、ジュネーブ空港行きの列車にのる。ここでたった一駅の空港までのチケットの購入方法がわからず、モタモタした。券売機はわかりにくかった。とうとうそばを通りかかった女性が見かねて買ってくれた。

ジュネーブ空港からシャモニー行のバスが出ている。ヨーロッパの格安航空会社easyJetが運営する easybus が一番安いということだったので早くから予約していた。
  
  


時間が不確定などあまり評判がよくなさそうだったが、時間に余裕があったため信じてみた。シャモニーまで予定だと1時間。二人で29.98€。赤バスと案内してあったので探しながら空港構内を出るとeasybusと車体に表示がある車が見えたので、すぐ駆けつけた、予約の乗車時間よりずいぶん早かったが、予約時間はどうでも良いみたい。プリントアウトした予約の紙を運転手に渡すだけで乗せてくれた。


● シャモニー到着
 
予定より早い、午後2時ころにシャモニーに着いた。宿泊するホテルはeasybusで降りたバス停から2番バスに乗って2つ目のバス停そばだと調べていた。ちょうど2番バスが来たのでこれ幸いとすぐ飛び乗った。しかし乗ったバスは反対方向へ行くバスだった。どうも変と気づいたときは反対方向に6停留所も来ていた。乗降客がいなくて各停留所に泊まらなかったため、気づきが遅れた。
バスは30分に一本。じーっと待つよりと、今来た道を引き返した。大きなスーツケースを引いて、ガタガタ道をホテルまで合計8停留所。最初から歩いていれば2停留所で済んだのに、こんなものなんだ。汗だく、くたくたでシャモニーのメイン道路を通り抜けた。
ホテルに着いた後、荷物を置いて街に出た。二日分の洗濯ものもあったのでコインランドリーをまず探した。途中で雨が降りだした。シャモニーは昨日まで大雪続きだったそうだ。
 

 
 
明日からに備えて、今日までの垢をコインランドリーできれいに落とした。 
 


午後6時、シャモニーツーリストオフィスのベルナデッドさんに会った。小屋を手配してもらったお礼を言うとともに、明日からのコースについていろいろアドバイスをもらった。明日からは天気は回復するだろうが、残雪で危険が伴うコースもある。まず明日のラックブラン小屋の池は凍っているだろう、ということだった。

ツーリストオフィスには、山から下りてきたばかりの日本人の男性と、10人ほどの団体を引き連れて明日から歩くというガイドさんもベルナデッドさんに会いに来ていた。

シャモニーツーリストオフィス
  

まちのレストランで夕食をとってホテルに戻り、スーツケースもまともに開けないような狭い部屋の中で、13日間山にお伴させる装備の最終チェックをして早々に就寝した。
  


                    前へ   次へ